INTRODUCTION

Introduction

近年の「データサイエンス」の潮流は、医療分野においても新たなイノベーションを起こしています。そのような時流のなかで、和歌山県立医科大学は、2024年4月に「データサイエンスセンター」を発足させました。データサイエンスセンターは、(1) 医療統計学・AIといった「データを活かすこと」、(2) データマネジメント・医療情報学といった「データを創ること」の専門家集団として、データ駆動型(data driven)のもとで医療に貢献したいと考えています。

Message from the Center Director

データサイエンスセンター センター長

山本 信之

Yamamoto Nobuyuki

所属及び職位

  • 内科学第三講座 教授
  • バイオメディカルサイエンスセンター センター長

本学では、2024年4月1日に「データサイエンスセンター」を新設いたしました。

データサイエンスセンターでは、「医療データサイエンス」を、(1) 医療データを創ること、(2) 医療データを活かすこと、と定義づけており、それらの発展および医学、薬学、看護学などの医療分野への応用を通じて、新たな医療イノベーションの構築に繋げたいと考えています。

「医療を創る」とは、臨床研究データだけでなく、電子カルテデータ、CT画像データのような様々な情報をデータベース化するための拠点形成を目指します。また、これらのデータのマネジメントのDX化を通じて、次世代の医療データマネジメントの研究を進めます。既に、学会等と協力し、新たなマルチモーダルなデータ収集事業に取り組んでおり、その成果が期待されております。

「医療データを活かす」とは、医療分野における統計科学および機械学習の研究を通じて、新たな手法・技術の開発と提供を行うことです。また、最新の統計科学・機械学習の方法を医療データに応用することで、医療分野における新たな知見を見出していきたいと考えており、この領域においても、企業やアカデミアとの共同研究が進められております。

また、本センターの設置と同時に、「医学工学総合研究科 生命医療科学専攻」のなかに「医療データサイエンス・コース」が新設されました。そこでは、「医療」と「データサイエンス」の知識をもつスペシャリスト/ジェネラリストの育成に貢献していきます。

和歌山県立医科大学 データサイエンスセンターは、本邦の医療データサイエンス分野における研究・開発拠点として発展することで、データに基づく(データ駆動型での)新たな医療イノベーションを世界に発信できるものと期待しています。また、大規模疫学研究・EBPMなどへの取り組みを通じて、和歌山県内における健康寿命の延伸にも貢献したいと考えています。

データサイエンスセンター
開設の経緯

健康寿命社会の形成に質する新産業創出及び国際展開の促進等

■健康・医療データ利活用の促進に向け、産学の研究開発において品質管理されたデータを利活用する仕組みを整え、ゲノム情報等の利活用から早期の運用開始を目指す。

研究開発及び新産業創出等を支える基盤的施策

■「レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)」、「介護保険総合データベース(介護DB)」と「包括医療費支払い制度に基づく匿名データベース(DPCDB)」の連結解析を2022年4月より開始する。(NDBと介護DB等がクラウド環境で解析できる医療・介護データ等の解析基盤を開発。)

■医療分野の研究開発における医療情報の利活用を推進するため、「次世代医療基盤法」について、収集・加工したデータの有用性を高める方策等について検討を行い、2022年夏を目途に結論を得た上で、順次、必要な措置を講じる。

本邦における医療分野におけるデータサイエンスの重要性が高まっている。

医療分野におけるデータサイエンス研究および人材の育成を行うための体制整備が必要である。

2022年7月13日に開催された「第3回 関西公立私立医科大学・医学部連合シンポジウム」において 宮下和久 学長 (当時)がデータサイエンスに関するセンターの設置を宣言。

設置検討ワーキンググループが設置される。

2024年4月 データサイエンスセンター 開設

データサイエンスセンターの
位置づけ

データサイエンスセンターは大学直下の組織である

■学部横断(医薬看の学際的研究)・他大学との異分野融合研究のハブとしての責務
■臨床研究以外の研究の実施 (e.g. 医療AIなどの研究、CDM(Clinical Data Management)研究など)
■大学全体でのデータリテラシー教育への貢献

データサイエンスセンターの
設備紹介